もっと簡単な割安銘柄の評価方法(ネットネット株)

以前、企業価値アプローチなどをご紹介し、保守的に試算された株式価値が株式市場で評価されているもの(時価総額)より大分割安であればその銘柄はバリュー投資銘柄として適しているのではないかということをお伝えしたかと存じます。

しかし、この手法自体はそこそこ複雑であり、すぐに導入することが難しいともいえます。ですので、もっと簡単に割安かどうかを判断する手法もご紹介させていただきます。個人的には企業価値アプローチと今回紹介する手法、またその他いくつかの指標をベースに割安銘柄を探して投資をしています。

ネットネット株
あまり聞き馴染みがないかもしれませんが、非常にシンプルな考え方です。
要は企業が持っている流動資産とその他の投資有価証券、現金化可能な遊休資産等から負債を引いたものが時価総額の値の2/3以下なら投資するというものです。

流動資産(+その他投資有価証券)- 合計負債 > 時価総額 * 2/3

これは何を表しているかというとその時点で企業が持っている流動資産(現金、売掛金、有価証券等)から負債(将来的にキャシュアウトするもの)を引いたものが全て株主に帰属するということであり、その額が現在市場で取引されている時価総額よりも30%以上低いケースであるということです。

流動資産-合計負債が100億円で、時価総額が66億円であるといった具合です。
この場合、事業を畳んだとしても株主は合計で少なくとも34億円±のプラスになるというものです。尚、固定資産をこの計算に入れていないのは、固定資産の場合実際には現金化ができなかったりするものも含まれるので、より保守的に見ているということになります。(PBRは固定資産も含めた指標になりますね)

この投資アイディアは企業のバランスシート(貸借対照表,BS)にのみ着目した見方です。将来企業が生み出すキャッシュフローなどは考慮せず、現段階で十分に割安な企業を見つけるのに適した考え方です。

これはバリュー投資の祖とされているベンジャミン・グラハムが50年以上前に「賢明なる投資家(Intelligent Investor)」という本に書いた投資手法であり、オマハの賢人/投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェットを始め多くの投資家に影響を与えているものです。

グラハムの偉大なところは、50年以上経っても未だに投資戦略として機能するものを生み出したという点かと思います。

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