バリュー投資家はバフェット以外はうまくいってないのか?

よくバリュー投資の話になりますと、でも結局バフェット以外うまくいってないよねという話になることがあるかと思います。
これは金融機関の人と話していてもそういったことを聞くことも何度かありましたので、中々染み付いた考え方なのかなと感じます。

これにはいくつか訂正というか、以下のような事実があるかと思いますので簡単に述べさせていただきます。

バフェットはもう純粋なバリュー投資家ではない?
これはYesと言えるでしょう。ウォーレン・バフェットは70年代くらいまでは純粋なバリュー投資家でしたが、当時のパートナーシップを解散し、現在のBerkshire Hathawayという株式会社の形態になる少し前くらいからかなり大規模になってしまったため、純粋なバリュー投資(ネットネット株やそれに近いもの)が段々と出来なくなってしまったという事実があります。運用額が大規模になるとどうしてもこのジレンマにぶつかることになり、バフェット自体も投資手法を変えております。実際、Berkshireの投資として一番有名なものとしてコカ・コーラがあるかと思いますが、投資した1987-88年の段階でEV/EBITDA倍率で9-11倍程度であり、バリュー投資というよりはGARP投資であることが分かるかと思います。最近の事例でいうとIBMやAppleなどへの投資からも分かる通り、決して格安で取引されているような銘柄に投資しているわけではないということが自明かと思います。

バフェットのリターン数値を見ても分かる通り、昔のほうがリターン%自体は高いです。

当然、大きな額を運用して高いリターン%を出すことが一番すごいことですので、未だにBerkshireがもたらしているリターンは凄まじいといえますが、運用額が小さいうちは”今”の彼の投資手法(GARP的な)を真似なくてもいいのではないかというところがポイントです。

実際現在バフェットが実施している、堀をもつビジネス(キャッシュフローが今後共に確実に見込める)をまあまあの値段で買うということは結構難度が高い話ではあります。日本国内で言えば、次のユニクロ、ソフトバンクをある程度見抜く必要があるといったような話ですので、純粋なバリュー投資(明らかな市場の歪みに投資)と比較すると不確実性は高いものと思われます。

バリュー投資家で他に成功者はいない?
成功の定義によりますが、明らかに市場を大きくアウトパフォームしている投資家はかなり多くいます。
Joel Greenblatt、Guy Spier、Monish Pabraiなどがまず挙げられますし、自己資金でしたり、比較的小規模の運用を行っている投資家では多く存在することは少し検索すれば分かります。
また、国内でもバリュー投資家と検索するとかなりいいリターンをあげていらっしゃる個人投資家の方々がいることにも分かるかと思います。

以下の記事などによってバリュー投資家で成功者はいないと思ってしまわれる方も多いかとは思いますが、上記の通り、バリュー投資そのものがバフェットの影響力もあり拡大解釈されていること、基本的には小規模な運用(とはいえ、数十億までは問題ないかとも思います)に向いていることなどが原因かと思います。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM17032_X10C14A3000000/

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