現在価値という考え方

企業金融(コーポレート・ファイナンス)、企業価値アプローチ(DCF法)では現在価値という考え方が重要になってきます。
これは現在の100億円と1年後に手に入る100億円、5年後に手に入る100億円は価値が違うでしょうという考え方です。

いまこの瞬間に100億円持っていれば、この資金を使って事業をしたり投資をしたりすることで5年後には100億円以上に増やすことができるのではないかということが分かると思います。例えば年率10%(複利)で運用するとしたら、1年後には110億円、5年後には160億円になることが分かるかと思います。
このように見れば現在と将来の資金の価値は当然ながら異なることが分かるかと思います。(少なくとも現在の100億円が5年後に手に入る100億円より価値がないということは絶対にないですよね)
上記の計算を逆にすると、例えば1年後の100億円を10%で割り引くと91億円、5年後の100億円は62億円になります。(それぞれ100億円/1.1、100億円/(1.1)^5)

この考え方を以前記述した将来キャッシュフローの算定にも採用しますと企業価値の算出ができます。

割引率をどうするかという問題がまだ残っておりますが、個人的には10-15%くらいで割り引くことで保守的な見積もりができているのではないかと思います。
厳密にはWACCという考え方で各企業にフィットし得る割引率を算出するのが一般的ですが、かなり恣意的でしたり理論的には分かるけど。。というようなものであったりします。個人的に投資判断をするときには手間の割には余り意味がなかったりするので(少なくともバリュー投資という観点では)、割引率は飽くまで保守的に10-15%程度で試算しております。割引率が高ければ高いほど、将来のキャッシュフローの現在価値は低く見積もることになりますので。

コメントを残す