地味すぎることがハードル?バリュー投資の対象企業

バリュー投資が流行らないと思う理由の一つに、対象銘柄が余りに地味という点が挙げられると考えております。
どうしても株式を投資するときの感覚として、成長率の高い企業、有名な企業、いつも使っている製品、サービスを提供している企業といったファンシーなものに投資したいと思ってしまうのは普通の感覚であるかと存じます。しかし、このような企業が市場で割安になっている可能性はほぼないと考えていただいて結構かと存じます。
以前ご紹介したスクリーニング方法を実行していただければ分かるかと思いますが、一般に知られている企業は出てこないかと思います。小売企業だったり、飲食チェーンなど、普段顧客として関わるような企業がかなり割安(Deep Value)であることはないと考えて結構です。

実際に割安に評価されている企業のビジネスはかなり地味なことが多く、しっかりと資料を読み込まないことには不安で投資できないと思います。また、売上がガンガン伸びているようなケースもまずないので、ますます投資することに対して怖いという感覚を抱いてしまう人も多いのではないかと思います。

しかし、仮に株価が取得時より下がったとしても、既にかなり割安なものがますます割安になっているなーと気楽に思えるかどうかがカギだと思います。もともと売上増も利益増もそこまでは期待していないしねー。。と。

人気銘柄を買ったときには、日々株価の上下に一喜一憂することになると思います。なぜなら、株を取得した際の価格が割高なのかもしれないとか、今後思ったよりも売上が伸びないかもしれないといった不安感と戦わなくてはいけないからです。損切のタイミングでしたり、市場のモメンタムが非常に気になることになるでしょう。自分が想定した色々な要因(対象市場の伸び、シェアの拡大、利益率の上昇、etc.)全てがしっかりとはまらないと、取得したときの株価を正当化できないということが起きるからです。

一方で、バリュー投資家が悩むのはいわゆる割安な企業がずっと割安に放置され続けるバリュートラップというものだけです。株価が下がろうと、ますます割安になっているなー、と基本的には思うだけです。売上が伸びなくても、利益が思ったほど上がらなかっとしても、基本的には絶望的にキャッシュが溶けていく事業環境になるということでしたり大きな粉飾さえなければ基本的には問題がないという考え方ですので。ずっと割安に放置されるというリスクは大いにありますが、それが故に長期保有が基本になるということですので、気長に見ていくというようなメンタリティが重要であることは明らかです。

人は短期に儲けることにかなりの快感を得る生物です。この感覚ばかりは今後も大きく変わるのは難しいのだと思います。ただ、少しでものんびりと、とにかく割安な企業を長期で保有することで資産を形成していくという生き方も広まればいいなと思っております。

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